皇潤の章

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2. 夜の闇にまぎれ、影が動く。 その様子を見るだけでそれが何かは判断できる。 人の害敵、人にあだなす人ならざるもの・・・。 '魔'の存在・・・ 「まさかここまで追い込んでおいて・・・」 自然ともれる、愚痴。 この数年、こんな事なかったのに・・・。 「いつまでも、逃げてばかりいるんじゃない!!」 逃げる影を追い、ひたすら走る。 「それ以上の抵抗は無駄だ。」 逃げようとする影にむかって"炎"を投げる。 よし、これで逃げ道は塞いだ。 怯えて座り込む少女。 姿だけなら、無害そうに見えるのに・・・ いつもと同じ、もっとわかりやすい姿をしていれば抵抗ないのに・・・ それでも、自らの役目を違えない。 それが私の生き方なのだから・・・。
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