0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
2.
夜の闇にまぎれ、影が動く。
その様子を見るだけでそれが何かは判断できる。
人の害敵、人にあだなす人ならざるもの・・・。
'魔'の存在・・・
「まさかここまで追い込んでおいて・・・」
自然ともれる、愚痴。
この数年、こんな事なかったのに・・・。
「いつまでも、逃げてばかりいるんじゃない!!」
逃げる影を追い、ひたすら走る。
「それ以上の抵抗は無駄だ。」
逃げようとする影にむかって"炎"を投げる。
よし、これで逃げ道は塞いだ。
怯えて座り込む少女。
姿だけなら、無害そうに見えるのに・・・
いつもと同じ、もっとわかりやすい姿をしていれば抵抗ないのに・・・
それでも、自らの役目を違えない。
それが私の生き方なのだから・・・。
最初のコメントを投稿しよう!