金木犀の想い。

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金木犀の想い。

散りゆく花たちに染められた橙の道での出来事 甘い香りを纏い 静かな風にのり 月夜に舞う人 それは秋の夜闇にとろけて消えてゆきそうな 儚い存在 決して手を握り合う事のない 遠い存在 つむじ風にさらわれ消えゆくその人を 温もりさえ感じ合う事のなかったその人を 僕は決して忘れない 僕は決して忘れない いつしか また橙の季節に 巡り逢うことを信じて
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