白石真美

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あたしの名前は白石真美。 小学生の頃まではそれなりに 活発な女の子だった。 休み時間には外で ドッジボールをしたり 無駄に真剣な鬼ごっこをしたり だけどそれは中学で一転する。 何もしてないのにイジメの ターゲットにされる 地味な女の子へと変貌した。 それからは我慢、我慢の日々。 思春期によくあることだ。 ちょっとしたことで 人を疑うようになった。 何か裏があるんじゃないか? 今笑いかけてくれている子達も 明日はいないんじゃないか? 常にそんな不安を抱えていた。 高校へ進学してからも それは消えなかった 寧ろ、同じ制服を着た彼等に 憐れみの目を向ける事も。 さて、現在は?というと 高校を卒業して、 もうすぐ二年が経つ。 本当なら今頃デスクに向かって 仕事してたんだろうなぁ…。 なんて思いつつも、 後悔はしていない。 そう、あたしは卒業後就職した。 でもデスクワークはあたしにとって 苦痛でしかなく、 やはり続かなかった。 で、この不景気 次の仕事なんて無いわけで… フリーター生活 まっしぐらなわけです。 だけどいいんだ。そんな中でも 楽しみがあるから。 そう、バンドっていう 楽しみがねっ .
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