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「俺は今、眠くて機嫌が悪い。 お前のくだらない感傷に付き合ってられるか」 吐き捨てるように言った晴明に、兼家は口をあんぐりと開けた。 いつもながらに冷たすぎる。 「……お前と言う男は……」 「わかったら早く内裏に戻るか、家に帰るなりしろ。 今宵はここにいてはマズい」 シッシッと手で払うような仕草をした。
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