┼門┼

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「……晴明……アレは何だ? 今時唐衣を身に付けた者がいるのか?」 「だから戻るなと言ったろう? 暦にも記してあっただろうが」 しばらく考え込み、あぁ!と声を上げた。 「するとあの輿にいるのは天一神(あまいつかみ)か! ……マズいではないか」 天一神、それは死を司る神。 日毎違う大路、小路を練り歩き、地獄へと向かう。 一度その百鬼夜行に出くわせば、命はないと言われている。 「……だから俺も来たんだろう」
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