┼門┼

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『……私の……門……。 中に入れぬのだ……。 あそこに見えておるのに……』 男はなおも咳き込みながら言う。 「なななっ何の事だ!!?」 必死になって剥がそうとする兼家の手をバリバリと引っ掻く。 『……おのれ良房め……。 我等の門に火を点けたあげく、人に罪を擦り付けるとは……』
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