┼門┼

22/37
前へ
/792ページ
次へ
「……良房……?」 その名前に一瞬男に視線を戻したが、すぐにまた逃げようともがく。 既に晴明は角を曲がり、姿を消している。 『……口惜し……口惜しや……。 何故我等がこんな目に……』 男は兼家の体を這い上がってくる。 恐怖のあまり兼家は目をぎゅっと閉じた。
/792ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1213人が本棚に入れています
本棚に追加