ジュリアとパロワ

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名前のない、どこかの国のどこかの町 そこに住む、4歳の少女のお母さんが昨日、医者から『治らない』と断言されてしまいました。 本当は少女に知らせない予定だったのですが、少女はたまたまきいてしまったのです。 少女は一晩泣きました。心配させないように声を出さないように気をつけて。 そして朝。まだ薄暗い空を見て少女は願ったのです。 ただ純粋に ただ心から 「おかあさんを、なおしてください」
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