新しき世界

～ぷろろーぐ～

人生とは山あり谷あり。
色々なことがある。
だから僕は日々発見を求めるために学校が終わるとすぐに家に帰るようにしている…関係ないか。

僕が通う高校である、星雪学園。
地元ではトップの進学校に入る…しかし中身はそんなに厳しくないしどちらかといえば、おおらかなところだ。

僕はここに通って今年で二年になる。
そして家は近くのマンション…一人暮らしだ。

大変だが家庭内の事情とかそこら辺はガチャガチャしたのがあるからおいおい…。

この高校を選んだ理由は、二つだ。

一つは家から離れたところで一人暮らしをしたいから。
二つは聖愁市というこの場所が、奇跡が起きるといわれているからだ。

内容は様々だがとにかく奇跡が起きるらしいのだ。
なんだか楽しそうだから選んだ。

歩き出して数分で家がみえてくる。
いつものように番号認証の扉を開けようとしたのだが隅の方にうずくまる小さな猫を発見してしまった。

手のひらサイズの子猫だ、弱っているように見えた。
視界に入れてしまったのだからしょうがないか、抱き上げて７階の自宅に向かった。