1046人が本棚に入れています
本棚に追加
亜美ちゃんは素晴らしいぐらいの箸さばきだった。
やはり猫舌らしくスープの冷まし方が尋常ではない。
なんだこの歯痒さは…なんで彼女は居る、大体彼女はなんだ。
そんなことを思いながら食器を水に浸し、亜美ちゃんを連れ僕は部屋に戻った。
とりあえず携帯ゲーム機を渡しやり方を教え僕は勉強を始めた。
7時に起きる、支度して学校へは8時には到着、帰って来て夕食、勉強、風呂、パソコンをいじる、寝る…これが僕の日常だ。リズムを崩すのはやだからなるべく彼女を意識しないようにしたが…そんなのは無理な話だ。
数分おきに亜美ちゃんに目が行き、その度に彼女はこちらに気づき笑みを浮かべる。
決して僕を陥れるための刺客には見えないし詐欺とかするようにも見えない。
僕が考えているのは彼女が居る理由と僕のこの先の亜美ちゃんへの対応だ。
野良猫なら出て行ってもいいと思うが、居たいなら居てもいい。いやむしろ居た方がいいわけで…幼女と同居なんて奇跡的な出来事だ。
運を全て使い切った感は素晴らしいぐらいあるが…。
「ど、どうかしたの?」
考え事に耽ってて気がつけばいつの間にか僕の膝に座っていた亜美ちゃん。
しかしその瞳は潤み今にも泣き出しそうだった。
「お兄しゃんは亜美のこと嫌い?」
「そんなことはないよ」
「じゃあ一生傍に居ていいの?」
いきなりプロポーズだと…確かに僕は愛すより愛されたい派であり告白も相手からがいい。
でも相手は幼女…年齢的には8歳ぐらいにしかみえない。
なにを基準にといわれれば幼女系の画像を携帯に貯めまくった結果からの考察。
だからと言って僕はロリコンと呼ばれるゴミではない。
僕はただ愛してくれて、容姿端麗、見た目幼い、ツルペタ、可愛らしいなどを満たせる子が好きなだけだ。
「いいよ、よろしくね…でもこれだけは答えて、君はどうしてここに?」
「死を助けられた者に一生つくしゅ…ちなみに亜美はもう人間だからお兄しゃんといてもいいの」
なにその掟みたいな…。
問題は山積みなんだけど…服とかどうするかな。
まだ中旬だから仕送りは当分先…まあいいなんとかするか。
こんなに笑う子が居るのだから楽しくなることは間違いないのだから…。
最初のコメントを投稿しよう!