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「またね、赤ずきん」
赤ずきんは笑って狼から離れると狼に手を振って村へ駆け出した。
狼はそれを笑顔で赤ずきんが見えなくなるまで見送ると。
「狼にとって村人は厄介だからね」
と、笑って。
そばにある草むらに隠れて赤ずきんと狼を見ていた村人に襲いかかると、喉を引き裂き殺してしまった。
「どうせ君は村へ帰ったら私と赤ずきんが一緒にいたと広めるだろう?」
狼はくすくす笑う。
「それはとても困るんだ。赤ずきんが責められるだろうからね」
狼は真っ赤に染まった口を長い舌で舐めると息絶えた村人を背に乗せると森の奥へと走って行った………
【END】
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