某物語の一場面 ~プロローグ~

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  「ぃやぁやぁ皆さん、お集まりのようですね? 欠席者は居ないようなので早速始めましょう。 ようこそ、わたくし『異次元跳び(ディメンジョン・ジャンパー)』こと月陽(げつよう)が率いる異次元世界調査委員会へ。」 「やぁ~、今回皆さんが呼んでもいないのにここにいるのは、ん?、ぃや、失礼、言い方がありましたね。 とにかくこの場にいるのは、私がこの度調査を終えた別世界の件について。」 「呼び名は別に異次元世界だろうが、パラレルワールドだろうが俺は構いやしませんが、そこの情報が皆さんは欲しいのでしょう?」 「やぁやぁ、そのためにわざわざ<遠距離影写>なんて疲れるもんを使ってる訳だ。 世界各国からご苦労様ですな。 ……ぃやぁ、世間話はこれぐらい、皆さんの視線が痛いので本題に移りましょう。」 「まずは僕がこの度調べた世界と我々の世界との違いを述べますよ。 大きな違いから始めると、ぃやぁ、我々の生活に欠かせないエネルギーとはなんですか?」 「そうです、色々ありますが、一番は「電気」でしょうね。」 「一般的な日用品は主に「電気」で動く。 電球、テレビ、冷蔵庫、掃除機、おっと携帯も。 それは向こうの世界も同じようで、ぃやぃや、日常生活はほぼこちらと変わりない。」  
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