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「じゃあ何が違うか。
それは、「電気」の作り方だ。」
「やぁやぁ、もう種を明かしましょう。
向こうの世界には、
我々のような魔法使いが存在しない。
これがどういう意味か、お分かりですね。」
「やぁ、ミーも初めはビビりました。
じゃあどうやって「電気」作ってんだと。
大学に入学してまで調べましたから。」
「その結論、向こうの世界ではこちらよりも『あの』化学の技術が発達しているのです。」
「ぃやぃや、なんせこのビルより背の高いビルを魔法も使わずに機械と人の手だけで建てるんですからね。」
「しかし一部の人は考えておいででしょうが、そこへ攻め入るなんて考えは止めた方がよろしい。」
「あちらには、二十もあれば星を破壊できる『核』という兵器がある。
例え勝てても被害が大き過ぎますよ。」
「と言っても、一度に向こうへ行ける人数を考えれば侵略など馬鹿げてますがね。」
「気持ちは分かりますけどね。
何せ向こうの世界の生産力はこちらの何十倍もありますし。」
「ぃやぁ、キリもいいですしこの辺りでお開きにしましょうか。
皆さん聞きたい事も聞けたでしょう?
これ以上聞きたくもない人達に体面で聞かせるのは我輩も手間なのでね。」
「………皆さん、あまりモロに感情を出し過ぎると今後お互いの外交に響きますよ?わらわは構わないのですが。」
「ぃやぃや、とりあえず皆さんがお帰りになったあと、某が責任を持って資料を送ります。
ですので今日の所は、」
「それでは皆さん、ごきげんよう。」
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