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俺と理恵が出会ったのは8年前。
小学校に入学した俺たちは、隣の席だった。
そのころの俺は(今もだが)照れ屋だったから、話しかけなかった。
向こうも俺に興味がないのか、話しかけてこなかった。
その状態が半年ほど続いた。
ある休みの日、母親に連れられて母親の仕事場に行った。
すると、なぜか理恵がいた。
そう、俺の親と理恵の親の仕事場が一緒だったのである。
その時、俺は勇気を出して話しかけた。
「理恵ちゃん」
「ん?」
「理恵ちゃんのお母さんもここで働いてるんだね!」
「うん!」
「ねぇ、明日の昼休み一緒に遊ぼう?」
「いいよ!」
俺は、なぜかすごく嬉しかった。
小学生は女子と男子で話すことは普通なのに
俺は
そのときだけ
緊張していた
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