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「あぁ・・・事故の事ね?」
良魔は事故と聞いて力を強めた。
「あれは事故じゃない。お前が殺した。何故だ?約束しただろ?もう、世界の理を曲げないと。」
聖羅はそれに静かに返した。しかし、怒りのこもった声で
「人間が・・・私に指図するな!」
聖羅は抵抗するように自らの手を良魔の手に乗せたが力は入れない。
「良く聞け人間。私はお前達の事など知った事ではない。無論貴様もだ。私が従うのは、私を超える力を持つ者が私を束縛する時だ!分かったらこの手を退けろ人間。私のお父様が貴様の父親と仲が良かったとしても私には関係無い話だ!」
良魔は逸れを聞くと悲しそうな顔をした。ゆっくりと聖羅を降ろすと何も言わず立ち去った。彼女の手に手紙を握らせて・・・・
何故彼奴は私に構うのだろう。聖羅は教室に向かいながら考えた。そして気付いた。
まて、何故私は奴の事を考えている!?
教室の扉を開けると其処には幾人か教室に居て聖羅に挨拶する。聖羅も軽く返し自分の席に付いた。
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