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何故あの時、奴を殺さなかった?いや、そもそも何故奴が未だに生きている?私が殺さなかったから。何故?奴は私を監視している。私の一つ一つの行動を監視いる。殺す理由は充分だ。何故殺さない。何故殺せない?
聖羅は拳を握り締める。
何故奴に従っていた?何故私はこの世界に留まる。何故奴は私を見透かす?
HRが始まり学校の内容が殆ど終わる頃、聖羅は更に混乱していた。
私は奴に期待している?
私を束縛する事を?
まさか・・・・
でも否定は出来ない。
いっそ聞いて見るか?
いや、駄目だ今の状態で奴にあったら・・・・
まて、何故私が動揺している。
私は、私は・・・・
聖羅は外が暗くなってきたので、下校しようと教室をふらふらと危なげな足取りで出て行った。階段を幾つも降り廊下を横切り、図書室の門を曲がりまた階段を降りる。
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