第一章・・・始まりときっかけ

10/26
前へ
/308ページ
次へ
何故あの時、奴を殺さなかった?いや、そもそも何故奴が未だに生きている?私が殺さなかったから。何故?奴は私を監視している。私の一つ一つの行動を監視いる。殺す理由は充分だ。何故殺さない。何故殺せない? 聖羅は拳を握り締める。 何故奴に従っていた?何故私はこの世界に留まる。何故奴は私を見透かす? HRが始まり学校の内容が殆ど終わる頃、聖羅は更に混乱していた。 私は奴に期待している? 私を束縛する事を? まさか・・・・ でも否定は出来ない。 いっそ聞いて見るか? いや、駄目だ今の状態で奴にあったら・・・・ まて、何故私が動揺している。 私は、私は・・・・ 聖羅は外が暗くなってきたので、下校しようと教室をふらふらと危なげな足取りで出て行った。階段を幾つも降り廊下を横切り、図書室の門を曲がりまた階段を降りる。
/308ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2528人が本棚に入れています
本棚に追加