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気が付いた。こっちは、玄関じゃない。
そして目の前にあるのは、生徒会室。
ふと今朝の手紙の内容を思い出した。
―放課後。生徒会室で話をしよう。―
最初は説教かと思った。そして、今も。聖羅は耐えられず。クルリと背を向けると歩きだそうとした。が・・・・
「『呪縛‐縄結び・・・・』」
突如声が聞こえ、体が動かなく成るのを感じた。
聖羅は冷静に返す。
「『解けよ。我に触れるな。』」
すると体に自由権が戻る。聖羅は魔術を使った良魔を見詰めた。
「これは、攻撃かしら?」
良魔は、目を伏せると言った。
「ごめん。話だけで良いから。」
聖羅は溜め息を吐くと生徒会室に入って行った。
生徒会室は暖かかった。聖羅は手短なソファーに座ると、ぼぉーっとどこを見ているのか焦点の合わない目を上にむける。
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