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「・・・・・・・・・私を利用するの?」
聖羅は、何を思ったのか良魔に聞いた。良魔は驚いたような表情を浮かべて首を振った。
「まさか・・・・君を利用しようなんて思ってないよ。」
聖羅は慌てる良魔にクスリと笑い考える仕草を見せた。
良魔は緊張しているのかじっと動かなかった。
聖羅の頭の中で計算が始まる。此から自分が有利になるにはどうすれば良いか考えているのだ。
数分後聖羅はポツリと言った。
「ねぇ勇者良魔・・・・・私の事どう思ってるの?」
「へ?」
良魔はいきなりの質問に戸惑う。当たり前だいきなり女性に自分の事をどう思うかなんて聞かれたのだから。
「真剣に答えて。」
聖羅の言葉に良魔はあたふたするのを止め、聖羅の目を見詰めた。
聖羅の目は暗い?良魔はそうは思えなかった。少なくとも今の聖羅の目は、そんな風に思えない。
だからこそ良魔は悩んだ。しかし目はそらせない。そして出した答えが・・・・・
「俺が行くところに絶対にいて欲しい存在・・・・じゃあ駄目か?」
端から見てプロポーズのような台詞は聖羅のもとにきちんと届いたなだろう。
聖羅はそぅと呟く。
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