第一章・・・始まりときっかけ

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「確かにこんな化け物には首輪がお似合いね。」 皮肉たっぷりの言葉。しかしそれは良魔に向けられた訳では無く、自分自身に向けられたもの。 良魔は化け物と言う言葉に反応して言う。 「君は化け物じゃない。俺は君が優しいのを知ってる。逆に君を縛り付けようとする俺達の方が化け物さ。」 確かに猛獣使いにはなりそうだ。良魔の言葉に聖羅は素直にお礼を言った。 「ありがとう。」 その言葉が次の言葉で決まる事を予知していたようだ。聖羅は諦めたと言うように素直になった。 「最後に聴くわね。貴方・・・・・私と一緒に奈落の底まで一緒に堕ちて行く覚悟はあるのかしら?」 悲しい言葉だった。それでもそれが最も適切な言葉だった。魔王修司は堕ちた。堕ちて初めて計画が動いたのだから・・・・・。だから聖羅は良魔に問いたかった。自分にその覚悟があるのかと。
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