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「・・・・・あぁ。だけど、俺は絶対に君を堕とすなんてさせないから。」
良魔は、真剣にだが笑顔で言った。
聖羅は一瞬暗い顔をしたがゆっくり立ち上がった。そして、窓の外を覗く。
辺りは段々と薄暗くなり赤い光が弱くなっていた。
「日が沈む。」
聖羅はぼそりと呟いた。
「また、朝日が登る。でも、その前に祝福の夜がくる。」
聖羅の言葉を良魔は理解しようとは思わなかった。何故なら、間違いなく彼女は自分に言い聞かせているわけでは無いのだから。聖羅は聖羅に言い聞かせるように、何やらブツブツと呟く。良魔は黙って逸れをみる。
太陽が完全に沈み、辺りが真っ暗になった。良魔は部屋の電気を付ける為に立ち上がりスイッチを軽く押した。そして、振り返った。聖羅のいる窓を・・・・・
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