2528人が本棚に入れています
本棚に追加
「汝、我に己の総てを嘘や隠す事無く晒す事を誓うな?」
また、良魔が言うと光がまた発せられる。
「お誓い致します。」
また、巻き付く。
「汝、我に己の総てを管理、操作する権利を譲る事をまた永久にこれを持たない事を誓うな?」
「はい。お誓い致します。」
「汝・・・・・」
この遣り取りが幾つも続いた。逃げられないように。流さないように。聖羅に権利を持たさぬように。
全ては、修司の恐怖から。修司は娘がこんな仕打ちを受けていることを知ったらどんな事を思うのだろう。かの、魔王は何もせず指を加えるだけなのであろうか?それとも、この出来事でさえ、お見通しなのだろうか?
「最後に・・・・・汝、己の総てを我に捧げ、我に絶対の忠誠を誓うな?」
聖羅は、もう幾つもの光が自分に巻き付いているのを見ながら静かに目を閉じ返した。
「はい。私(わたくし)杉闇聖羅は、武藤良魔様に私(わたくし)の全てを捧げ、忠誠を誓います。『契約』」
聖羅が誓うと光は全て聖羅の体の中に吸い込まれて行った。
最初のコメントを投稿しよう!