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此処はアスティ城。
杉闇修司最後の場所だ。
現在アスティ城は、学校としてではなくある意味文化遺産のような存在で勇者孝一に明け渡された。
現在、孝一はアスティ城に住み、政治の手伝いをやっている。ただ未だに孝一は、修司の事を引きずっているのか時折ボォーッとしては我にかえりまたボォーッとしては我にかえるを繰り返すような生活を送っていた。その気の狂いそうな魂の抜けた生活も今でこそ何も感じなくなった罪の意識と苦しみそのものからある意味抜け出したと言えるだろう。
そんな、孝一が修司とある場所で話せると知ったのは最近の事だ。彼は、この現象も修司の術だと思ったが、だがどうする事も出来ずただ話相手にするのみだった。
何故なら、修司の体は透けていてただの亡霊のようだから。
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