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「しかしどんな方法で。」
「答える訳無いだろ。と言いたい所だが、教えてやる。まず人間が生まれる定義を思い出せ。要は簡単だどこかの世界で俺を崇拝し崇める者達をつくり集める。そこで、俺の形を作らせるわけだ。最後に聖羅が理を弄れば俺の復活と言うわけだ。」
簡単に言うが実際は結構難しい。しかし、実行するのは何を隠そう修司の娘。どんな、スキルを持っているか分かっていない。
「だがな修司。俺はもしもの時の為に良魔、俺の息子を聖羅監視役にしたんだ。上手くいく筈がない。」
そこで、修司は満面の笑みを浮かべた。
「関係ない。もしもお前がその息子とやらに聖羅と契約させても問題ない。何故なら、お前、息子に俺の秘密ばらしたろ?なんでこんな事件を起こしたかの理由だよ。」
そこまで聞いて孝一ハッと気が付いた。そうだ、確かに良魔に修司のことを教えた。何故修司が惨劇を起こし神の制度も変え更に人間の考え方も変えたのか。そして自分孝一はそんな修司の考え方は全部間違っているわけではない事を教えてしまったのだ。だから
「良魔!」
孝一は自分の息子の名をよんだ。無駄だと分かっていても呼ばすにはいられなかった。
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