第二章・・・・異世界

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そして、その日の昼。 集落を更に要塞化する工事をする騎士団の姿が見られた。指揮をとるのは聖羅ではなくアテナだ。シャルは、何時かのように集落の子供達に勉強を教えていた。何時か役にたつ時がくると言い聞かせながら。 クリスは集落の一際大きな建物で昼寝をしていた。 この建物は良魔、聖羅、そのお供であるクリス達の為に明け渡した建物でこの集落では一番の大きさを誇る。また、其処にはお手伝いの者が住み込みで働くと言う徹底ぶりだ。そのため、生活に不自由な事はない。集落の中では聖羅は神の子供もとして崇められる事になった。(確かに嘘とは言えない。修司の子供であるからだ。)だから、何かと親切なのだ。人間の本能が『コイツは使えるから世話をしろ』と言っているらしい。人間は分かりやすい。聖羅は思った。 クリスはそんな経緯で寝心地の良いベッドを手に入れる事が出来たので早速スヤスヤと寝ているわけだ。
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