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確かに今の聖羅は良魔を無視する事は出来ないだろう。良魔自体も彼女を縛り付けたいとは思わなかった。何故なら、彼女は自由に生きる鳥のような存在だと思ったから。
「俺は、どうすれば・・・・。」
良魔は、口では特に本人の前では言えないが俗に言う恋をしていたと思う。
始めは使命から聖羅の近くで過ごしてきた。勿論抵抗も感じた。しかし、やがてそれも無くなり、自分から聖羅を知りたいと思うようになった。とても気になるから・・・・
恋は心の病である。
恋は冷静な判断を鈍らせる。
良魔は、それでも今は聖羅を信じて先ずは集落を救う事を考えようと頭を振り、目の前に広げられた地図と格闘し始めた。
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