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「いえ。聖羅様お気になさらず。」
シャルも楽しそうに櫛を入れていく。
櫛が素直に入りそのまま下ろす。サラサラの聖羅の髪はくせっ毛が無いように見えるが、それでも念入りに櫛を入れるのだった。
聖羅が食事をしようと箸に手を伸ばした時スーツ姿のアテナが現れた。手にはカバンが握られている。
「お早う御座います。アテナ先生?」
アテナに意地悪な笑みを浮かべて聖羅が言う。
するとアテナはオロオロ慌てたように
「せ、聖羅様ぁ~」
と言うのだった。
彼女は今、聖羅と同じ私立高校の教師をしている。目的は、聖羅の護衛兼生活費稼ぎである。
其処へクリスが来る。
「アテナ?時間は大丈夫なの?」
逸れを聞くとアテナは顔色を変え慌てて家を飛び出すのであった。
「・・・あの娘。また朝食を。」
クリスは溜め息を付くと。焼きたてのトーストを取り上げ魔法陣が書かれた皿の上に起き魔力を送る。
するとトーストは姿を消し、アテナの腹の中へダイブした。
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