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聖羅は溜め息をつき、振り払うかのような仕草をした。
成る程、確かに彼女にも問題はあるのかも知れない。
「・・・・彼奴の覚悟がどれだけのモノか、確かめるのも良いかもねぇ。」
聖羅がそう言った瞬間、シャルとクリスが叫び声に似た声を上げる。
「「聖羅様!」」
聖羅は逸れを見ても動じず、あたかも何事も無かったかのように食事を続けた。
聖羅はそれから食事を済ませて、身支度を整えてから制服に袖を通した。否、修司のスーツに袖を通した。
聖羅の学校は、正装で有れば何でも良い、と言う珍しい学校である。
その代わり、レベルは高い。まずこの学校にはいれたら、就職には困らない。
鏡の前に立って、最終確認をして、胸ポケットにメガネを入れネクタイを締めてよしと呟いた後、カバンをつかみ学校へと足を進めた。
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