第一章・・・始まりときっかけ

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駅のホームで電車を待つ。 異常。 人間が社会を作る。 異常 彼女は、魔王としてでは無く。聖羅として逸れを見ていた。 何故人間は社会を手に入れられたのか。 生物学的にはただの動物。もと、サル。そんな人間が何故高度な社会を手に入れられる事が出来たのか。 聖羅はゆっくりとバックからイヤホンを伸ばし耳にいれる。ふと、回りの音が消え、聞こえて来るのはレクイエム。 これも修司のもの。修司が良く聴いていたと思われる曲である。 聖羅は静かに目を閉じ曲に心を任せる。 電車はやがてホームへ付近で減速し、静かにホームへと入ってくる。 灰色のアスファルトのホームに色の付いた電車が止まった。 聖羅の目が開くのと電車のドアが開くのがピッタリ重なる。
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