第1章

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「どうかな…?気にいらなかったら言ってね?メイク落としシートもあるから」 「なんでシートまであんのよ」 「デートだからでしょー?」 無言の私が怒っていると思ったらしい。 不安げな表情で訊ねられた。 「ありがとう。…素敵」 私のためにしてくれたことだ。 嬉しい、そう感じた。 だから礼を言った。 「よかったぁ、こっちこそやらせてくれてありがとね。前から長門さんはもっと可愛く出来るなぁって思ってたのよ」 「それは言えてるね。ダイヤの原石ってヤツですからな」 「それだねーダイヤの原石。あ、長門さんうちにメイク落としある?試供品で貰ったの持ってるからあげるねー」
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