第2章

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「今日の活動は、有希の撮影会にしたいところだけど、テスト期間の活動について会議するわねー」 ―――こうして部活動の時間も過ぎて行き、私は本を閉じた。 「よしっ、今日はこれで解散! 日曜日は九時に駅前集合だからねー」 涼宮ハルヒは上機嫌で部室を出て行った。 明日は学校も部活動もない土曜日。 『あ、ねぇ、長門さんは好きな人いないの?』 彼女の言葉が頭をよぎる。 …彼の袖をひっぱり、話しかけてみる。 「明日、一緒に出かけたい。ダメ?」 「ん?あー明日は……」 (久しぶりに一日中ゴロゴロしていたかったが…長門の頼みだしな) 「いいぜ。どこいくんだ?」 「…楽しみにしておいて」 彼が了承してくれた。嬉しい。 「十一時に迎えに行く」 「ん、わかった。じゃあなー」
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