1378人が本棚に入れています
本棚に追加
「な…なによ…?」
吐息と吐息が交差するような距離。
麻由の頬は、ほんのり朱色に染まる。
「手伝って欲しいことがあるんだけど…」
とある街中…
距離の縮まった二人を、沈み始める夕焼けが見守っていた。
「で、今更私に教わりたいことなんてあるの?」
龍也の家の前…
先ほどとは打って変わって、辺りは灰色と化している。
そんな色を失った住宅街に、精気を持った二人が、一定の距離を保って対峙している。
最初のコメントを投稿しよう!