~決意~

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「な…なによ…?」 吐息と吐息が交差するような距離。 麻由の頬は、ほんのり朱色に染まる。 「手伝って欲しいことがあるんだけど…」 とある街中… 距離の縮まった二人を、沈み始める夕焼けが見守っていた。 「で、今更私に教わりたいことなんてあるの?」 龍也の家の前… 先ほどとは打って変わって、辺りは灰色と化している。 そんな色を失った住宅街に、精気を持った二人が、一定の距離を保って対峙している。
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