半分は同じだから!

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「嫌だ!だいたいそれスカートだろ、俺は男だ」 「いやいやいや十四郎が男の子なのは知ってるけどこれ絶対似合うから」 「似合ってたまるかぁああああ」 坂田家のリビングではこの家の大黒柱である坂田銀時と息子の十四郎がバトルを繰り広げていた このバトルの原因は父、銀時が手にしている黒くてフリフリした所謂メイド服というもの ちなみに坂田家の次男十四郎は八歳の男の子 「何考えてんだよ父さん」 「んだよ朝からうるせーな」 「し、晋兄」 リビングに現れた坂田家長男晋助に十四郎の顔は青ざめる 一方銀時は待ってましたとばかりに晋助に声をかける 「晋助お前も見たいだろ?十四郎のメイド姿」 「………」 晋助は爛々と目を輝かせた父と縋るような目を向ける弟を交互に見比べ口端を吊り上げた 「あぁ…なんなら可愛がってやるぜ?」 「ほら多数決で決定!さ、十四郎着替えて」 「嫌だ!近寄るなクソ天パ変態馬鹿阿呆大嫌い」 十四郎は父の腕にホールドされた体をじたばたさせながら思い付く限りの罵声を浴びせた 銀時は一瞬大嫌いという言葉にめげそうになるが、ふとあることが頭に浮かび勝ち誇ったような笑顔を十四郎に向けた「十四郎、変態とかいろいろ言ってたけど…十四郎も半分お父さんの血が流れてるんだからね」 「!」 「はっ確かにな」 十四郎は父親の言葉にショックを受け抵抗をやめ父にされるがまま着替えさせられた その横で兄晋助は爆笑 坂田家のとある一日 十四郎が父親と同じ血を引いているということにショックを受けた一日だった 終わり 後書き 突発駄文 この家族設定で他にも書いてみたいな
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