忍流派、四聖流

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「違う。 何故君がここにいる? 刀斗(トウト)?」 「別にコレ、邪魔だったから殺してた…」 "ドンッ" "ドサッ" 刀斗が死体らしき物を蹴り飛ばす。 「こいつ、私の両親の仇……!?」 「間違いない、雷の両親を殺した奴だ!」 翔と雷が屍を見てそんな会話をしていると、刀斗が二人に言う。 「あんたの両親の仇を殺した? 邪魔だから殺しただけだ…」 しかし 「ありがとう、両親の仇… 取ってくれて!」 雷は涙を流しながら刀斗に近付く。 「………邪魔をしたら、あんた等も殺す。 そこを退け、ボクはここにはもう興味無い…」 刀斗が言うが、その目の前に翔が立ちはだかる。 「邪魔するな、殺すよ?」 「殺して、どうする? 家族を殺され、独りぼっちだからか? もう止めるんだ、こんな事は…」 「…………… あんたに何が分かる!?」 刀斗は翔に向けて技を放つ。 だが、翔には当たらない。 「止めときな? 僕に分かるかって? 分かるさ、僕も目の前で悪霊に家族を殺されたからね」
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