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「っ…!? 何だ!?」
突然の痛みに慌て何がなんだか分からない状態のサラ
そこに一つの声
「何ぼけっとしてるの? もう皆移動し始めたよ」
サラが顔をあげるとセミロングくらいの明るい茶髪の少女が目の前に立っていた
「ほら早くいきましょう」
目の前の少女はいきなりサラの手を取ると、サラと少女は新しいクラスへと移動する集団へと走っていった
クラス移動し始めて少しした頃―
(こっ、この手は一体どうすれば?)
サラの手はホールでいきなり手をひかれてからずっと繋ぎっ放しの状態で、
こんな経験など一度もないサラはどう対応すればいいかも分からずただ焦っていた
もう移動する集団に追い付いているので手は離してもいいはずなのだが、当の彼女は気にした様子もなくスタスタと歩いている
今まで手に集中していたのでまともに顔を見ていなかったが改めて見てみると、一番に目をひく金髪はサラサラ、透き通った青い瞳はパッチリとしており、どこかのお嬢様という印象をうけた
そんな風に彼女の顔を見ていると目線に気付いたらしく小声で『どうかした?』と尋ねてきたので、サラは繋いだ手をじーっと見る
すると彼女はいきなりあたふたしだし手をバッと放した
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