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「あっ、ごめんなさい。 私いきなり手なんか繋いじゃって端から見れば恋人みたいじゃないですか~。 ハッ、恋人!!まさかまさか今日会った人と…… イヤ、ダメよ私。けどこれが噂に聞く運命?けど……」
少女はニヤけたりへこんだりまばたきする度に表情が変わっていた
そんな彼女を周りの生徒もジト目で見てきたのでサラはそこから逃げたしたくなった
しかし彼女を放っておけないサラは彼女の肩を何度か叩く
「ちょっと、皆見てますよ。てかそんな展開は無いと思います」
「なっ、無いとは何よ! もしかしたら何かとんでもないハプニングがあるかもしれないでしょう!」
少女は今まで俯いていた顔を急に上げて大声で言う
そんな彼女に周りの生徒は一気に距離をあけ、何とも言えない空気がその場に流れていた
「あ…。あの、その、すみません」
教室に入ると見知った顔がいくつかあった
この学校では中等部から高等部に上がる者が多いためそれは当たり前のことで、
先ほどの少女は見覚えがなかったので編入生だと推測できた
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