Bar Paranoiaへようこそ🎵

夜の『街医者』です。

木枯らしの吹き荒れる今日この頃、今夜も 『Bar Paranoia』のドアが開かれる.....

🔔🎵(ｶﾗﾝｶﾗﾝ)

『いらっしゃいませ🎵』

私はいつもの様に、笑顔で迎える。

ドアの前には、大き目のサングラスをした女性が佇んでいた。

『此方へどうぞ。』とカウンター席を勧める。

少し躊躇いながら女性はカウンターに座った。

私はメニューを差し出して、オーダーを待とうとしたが、女性は直ぐにオーダーしてきた。

『何でも良いからお酒を頂戴。』

多少、酔っている様であった。

『呑めない物や苦手なお酒はございますか？』

彼女に問いかけると、彼女は面倒くさそうに語尾を強めてオーダーしてきた。

『何でも良いって言っているでしょ!!』
一番困るオーダーだが、仕方がない。

早速作り始めるが、彼女は『何処かで見た事』がある。

サングラスの奥に見える『大きめの瞳』『小柄な体格』特徴のある『ハスキーボイス』.....

もしや.....

最近、テレビやニュースで話題の『10代のカリスマ歌姫』の

“ＭＩＫＡ”だ。

何故、こんな所に......

疑問を抱きながらもカクテルを作り始めた。