温故知新....

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社長は語り始めた。 『お前は酒も分からないのに、ぐだぐだ言うんじゃない!』 それを聞いた部下は 『社長!今はそんな事関係無いじゃないですか!どうして私の話しを聞いてくれないのですか!?』 部下はしきりに何かを訴えている様であった。 私は思わず 『社長、部下の話しを聞くのも社長の務めですよ...』 そう言うと社長は 『分かった!分かった!相変わらずお節介なバーテンダーだな。』 その言葉を聞いた部下は、私に軽く頭を下げ話しに戻った。 どうやら、その部下が仕事上での良いアイデアを聞いてもらいたいが、社長は一貫として、昔ながらのやり方でないと気がすまないらしい。 私は、またお節介かと思いつつも二人のグラスを下げ、そこに『あるリキュール』を足し、カクテルにして再びお出しした。
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