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桜が満開の春のある日…
「おぉ、蒼司!今年も同じクラスじゃん。」
「ほんとだ!!大輔も同じだぞ。」
進級してクラス発表にわくわくし、クラスが一緒になった仲の良い友達と喜ぶ。
普通に微笑ましい風景だ。
蒼司と呼ばれた少年。
フルネーム沖田蒼司。
この少年がこの物語の主人公である。
「教室遠いーよー!」
中学2年に進級した蒼司。
2年の教室は1年、3年に比べれば遥かに離れた位置に教室があった。
(あ、俺?自己紹介しろって!?)
そんなこと誰も言ってない。
(俺の名前は沖田蒼司。両親が新撰組ヲタクが為にあの沖田総司と同じこんな名前を付けられてしまった。なんとも不運だよなぁ、俺。)
どんどん自己紹介を勝手に進める蒼司。
(母さんがどうしても沖田の名字を持つ人と結婚したかったんだとよ。それで俺が生まれて、男だからね…俺。本当は総司って付けようとしてたらしいけど、流石に一文字変えたらしい。読み方変わらんけど。そんで小さい内から剣道やらされてたけど小学校卒業して辞めました。ちなみに部活は陸上部ですよっと。)
長い長い自己紹介が終わった。
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