第一幕*桜

3/6
前へ
/25ページ
次へ
「何やってんだ蒼司…」 百面相をしていた蒼司を見てドン引きする友達A。 「あ、スマン。そんなことより遅れるぞ!!ただでさえ遠いんだからッ」 「おっ、おう。」 全力ダッシュだ。 流石陸上部、足が早い。 どんどん人を抜かし友達Aを置き去りにしてしまった。 「おはよーっ」 あっとゆう間に教室に着いてしまった。 「蒼司、おっはー!!」 古い、古すぎる。 「大輔!」 説明しよう。 大輔君とは蒼司の小学校からの親友である。 「今年は同じクラスなんだな!!よろしく頼むぜ、俺の自称親友様よぉ。」 「自称じゃねぇよ、ほんまもんの親友や~!…何かスベった。」 大輔の繰り出すギャグはその場を凍り付かせる(もちろん悪い意味で)。 「とっ、ともかくよろしくな。」 悪い空気がなかなか抜けなかった。 それをブチ壊したのは教室に入ってきた担任であった。 「早く席に着けー。」 ぞろぞろと出席番号順に座り始めた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加