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「何やってんだ蒼司…」
百面相をしていた蒼司を見てドン引きする友達A。
「あ、スマン。そんなことより遅れるぞ!!ただでさえ遠いんだからッ」
「おっ、おう。」
全力ダッシュだ。
流石陸上部、足が早い。
どんどん人を抜かし友達Aを置き去りにしてしまった。
「おはよーっ」
あっとゆう間に教室に着いてしまった。
「蒼司、おっはー!!」
古い、古すぎる。
「大輔!」
説明しよう。
大輔君とは蒼司の小学校からの親友である。
「今年は同じクラスなんだな!!よろしく頼むぜ、俺の自称親友様よぉ。」
「自称じゃねぇよ、ほんまもんの親友や~!…何かスベった。」
大輔の繰り出すギャグはその場を凍り付かせる(もちろん悪い意味で)。
「とっ、ともかくよろしくな。」
悪い空気がなかなか抜けなかった。
それをブチ壊したのは教室に入ってきた担任であった。
「早く席に着けー。」
ぞろぞろと出席番号順に座り始めた。
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