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ピンポーン チャイムの音に目を覚ますと辺りは真っ暗だった 取り込んだふかふかの布団に頬ずりするうちに寝てしまったみたいで、陽の落ちた部屋は肌寒く、カーディガンを引っ掛けて電気を点けた ピンポーン 『あっそうだった。はーい』 慌てて玄関に駆け寄り灯りを点けると、お父さんの注意書きが目に留まる 【インターホンで確認してからドアを開けること】 そうは言っても、もうここまで来たし、直ぐそこまで戻ってどちらさまですかって訊くのも面倒だし ピンポーン また鳴ったチャイムに急かされてドアを開けた 『すみません、お待たせして』 と、何故か謝りながら
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