903人が本棚に入れています
本棚に追加
こう…なんて言うか、気持ちが通じた後って言うのは意外と気まずい
どうしたらいいのか、分からないまま小さなテーブルにベッドを向こう側に見ながら悠斗と横に並ぶ
『…なんかしゃべれよ…』
同じ状況下に置いて運命共同体のヤツはむちゃを言う
『…そっそういえば、ゆっ悠斗の部屋…どこなの?あたしちょっと見たいかも』
何故か正座してしまって二人ともやけに座高が高い
ベッドが視界に入っているのもそれはそれでやけに緊張する
『はへ?とりあえず…腹減ったし…めっ飯でも食うか』
声がひっくり返ったことは気付かなかったことにするけど、何か可笑しい
『…ご飯は後でいいから悠斗の部屋行こうよ』
スクッと立ち上がってバタンとうつ伏せに倒れた
『おいっ、さくら大丈夫か?』
『あ~足が…痺れて歩けない』
うちつけたおでこがジンジン痛む。でもそれ以上に恥ずかしい。動けないけど
『ったくっ』
平然と立ち上がった悠斗はバカにするでも無く、あたしを抱き上げてまたテーブルの前に座らせた
『先に飯食おうぜ』
あたしの頭を撫でてからクスッと笑ってキッチンへ行く
うん…まあ、ドキっとしたけども
何故うちの冷蔵庫を開けてるんだろう
最初のコメントを投稿しよう!