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『どうしたのこれ?』
『庭に投げられて植木鉢が割れたのが当たった』
『…大丈夫?』
『おう、もう平気だ。
それで、いいのか?さくらは俺と一緒で』
得意げに話した癖に、傷跡までみせといて断れる訳も無いのに、急に不安げな顔をするのは反則だ
『もう断れないじゃない。
家賃だって生活費だって折半することになってんでしょ?うちと悠斗んちとで』
…この部屋だって率先して決めたのはお父さんだし、冷蔵庫だってやけに大きいのを薦めたのはお母さんだし…
『悠斗…布団は?』
『ああ、ちゃんとあるぞ』
ゴソゴソと出したのは、悠斗の部屋にあった枕
『枕が変わると寝られないんだよな』
ジジ臭いことを言ってベッドに並べる
『もしかして…一緒に寝るとか言わないよね?』
『寝るけど?』
『ハアーー!?ちょっと何考えてんのよ』
『何ってナニ?』
近付いて来た悠斗からズサササと後ずさる
もうホント勘弁して
やっと納得出来た…ベッドがダブルな訳が
業者のミス?
んな訳あるかって思ってた
広くて寝心地バツグンだったから、まあいいやって思ってた
実際ミスじゃ無かったんだ…やっぱり
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