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『うん、あたしも…怖いかな』
『だろ?だからこれだけは言っとく。同棲する為に婚姻届で親を納得させた。最終的な手段にも確かに考えてた。
だけどそれは全部さくらと一緒にいる為の手段に過ぎないんだ。 俺は今すぐさくらをどうこうする為に同棲する訳じゃない、分かるか?』
『…うん、なんとなく…』
『なんとなくかよ。だから…一緒には暮らす一緒に寝る。だけど付き合いは今日からだ。まだ手は出さない。
俺は誰とも付き合ったこと無いし、分かんねえけど…
普通、デートしてそれからなんじゃねぇの?』
『あたしも誰とも付き合ったこと無いけど…。
徐々に…ってこと?付き合う前に確かキスは一方的にされたけど』
『…とりあえず、明日朝飯食ったら手繋いで出掛けようぜ。
俺たちの初デートだ』
『うん、分かった』
耳を赤く染めてぶっきらぼうに言った悠斗に笑顔で返した。
斜めに傾けた顔が近づいて目を閉じる
あたしの最初でたぶん最後になる彼氏は用意周到で純情で
俺様だけど誰より優しい素敵な彼氏
明日朝、一緒に目覚めて
一緒に朝食を食べたら出掛けよう
手を繋いでテレながら
まだ知らないこの街を二人で歩こう
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