高2の悠斗とある日の出来事

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その日大きな紙袋を手に悠斗は帰宅した 二階の自室に上がることなくリビングに行けば、弟の武斗が宿題をしているところだった 『あっ兄ちゃんお帰り』 『よう、宿題やってたのかよ、珍しいなももは?来てないのか』 『兄ちゃん、ももはおばさんと買い物』 『そうか』 ソファーに座る前に荷物を床に置くと弟の頭をグリグリ撫でた 『イテーよ兄ちゃん止めろよ』 小4の弟が可愛くて仕方ない悠斗の愛情表現は手荒い為に武斗はいつも嫌がるのだった 『止めろよイテーよ』 『んな訳ねぇだろ、力入れてねぇ』 大げさに逃げ回る武斗を捕まえた悠斗はプロレス技を決め込む 床に寝そべった武斗が 『ギブ、ギブ』 床を叩くまで笑いながら痛めつけるのだ やっと解放されて脱力したまま床にうつ伏せになっていた武斗はソファーの横に置かれた紙袋を見つけた 紙袋からは色とりどりの包装紙が見えて武斗は目を輝かせた 『兄ちゃん、こんなに貰ったのか?すげーな』 『ミネみたいだ』
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