高2の悠斗とある日の出来事

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四つん這いで紙袋にたどり着いた武斗は袋を覗く 大小様々な箱を手にとっては『スゲースゲー』と繰り返す 『タケは貰えなかったのかよ?』 フンと小ばかにしながらソファーにどっかりと座った悠斗は勝手に包みを開いてチョコレートを食べる武斗に尋ねた 『ウム?』 『口に物入れて開けんなよ、汚ねぇな』 茶色くなった口を開けようとする武斗に消しゴムを投げた 頭にコツンと消しゴムが当たった武斗は立ち上がってソファーの前のテーブルから二つの箱を手にした 赤い箱を持ち上げて、隣りの家の方向を指さす 箱を床と垂直にして胸ぐらいの高さで振り、花柄の箱を高く持ち上げて高く上げてまた振った 『…赤いのがももで、花がさくらか?』 武斗は箱を持った両手で大きく円を描くと頭上でコトりと中のモノが音を立てた 『あ~崩れたかも~』 今さら遅いだろと心で突っ込みながら悠斗は天を仰いだ
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