高2の悠斗とある日の出来事

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ああ、やっぱりそうなのかと思いながら 飾り付けの中から出てきた小さな包みを摘んだ ?なんだこれ? 不思議に思いながら開けるとアーモンドショコラが入っていた なんとなく、後で食べようと箱にしまう こちらを気にしながら箱を開ける武斗から顔を逸らして盗み見る 両端を捻った小さな粒が箱いっぱいに入っている。悠斗の箱に一つだけ入っていたのと同じもの 『アーモンドチョコだっ、さくら姉ちゃんすげーな。』 もう兄を気にすることを忘れてボリボリ食べる弟に笑みを零す 『あっ…』 しまったと言う顔をして、口に入れたまま口を開けた武斗の頭を撫でると首を傾げて不思議そうな顔をした 『んだよ?気持ちわりい』 『いや、俺って可愛い妹がいて幸せだと思ってさ』 クッキーはさくらが作ったものだけを選んで入れてくれたんだと思う。アーモンドはたぶん、こっそり入れたのだ。 『いくら可愛くても、ももはミネが好きなんだからな。残念だったな兄ちゃん』 『ああ知ってる』 笑って二階へと上がる悠斗を武斗は不思議そうに見ていた
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