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着いた先はこういう関係になった最初の場所
寒い空気が車を包んで窓は水蒸気で白く
街灯によってぼんやり光っていた。
「私のことバカにしてんの?」
最初に口を開いたのは私だった。
「…違うよ」
「じゃあなんで?」
先輩は下をむいて小さい声で答えた。
「アイツに嫌われようとしてやった。」
先輩はそう言った。
嫌われようとして…?
そんなの言い訳でしょ?
ただしたかっただけでしょ?
そう言いたかったけど
言えなかった
そう言ったら全て終わるような気がしたから
ねぇ
先輩
私こんな裏切りにあっても
まだあなたが好きだったんだよ…?
周りはバカだって笑うかもしれないけど
それくらいあなたが好きだったの
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