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「もう
終わりだよね…」
先輩の声は震えてた。
終わり
その言葉を聞いたら苦しくなった。
終わらせたくなかった。
「もう全部話してくれたからいいよ
ここまできて嘘ついたらわかんなかったけど」
全部正直に話してくれなかったら
あんまり辛くなく
好きでいることもなく別れられたかもしれないね。
そう言った瞬間
先輩の電話がなった。
「アイツのお父さんからだ」
私は電話を取るように言った。
「もしもし…
はい
今は家に向かってます。
え?ちゃんと送りましたよ?」
早百合さんが帰ってない。
そう言う電話だった。
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