―お茶菓子―

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マダムが亡くなって墓地で話していた時、劉が此方に向かってきた。 「劉か…」 一度見て面倒くさそうに言いまた見ていたところに目線を向けた。 「あ、なんか来ちゃいけない雰囲気だったかな?」 いつも感情をみせないようにしているような顔で言ってきた。 「…僕は先に帰ってる、セバスチャン後は頼む」 少し歪んだ顔をし、スタスタと早く此処から離れたいように行ってしまった。 「怒らせちゃったかな?」 「さぁ、どうでしょうか」 お墓を見ながら言った。 それに気づいたのか目線をセバスチャンからそのお墓に変えた。 「…最後の被害者かな?」 「いえ、最後はマダム様とお伝えしたはずですが…」 「あれ、そうだっけ?忘れてたよ」 そう言う劉を見て何か知っているのかと思ったがあの時私達しかいなかったはず…もし居たとしても気づくだろう 少し考えていたところ劉に呼ばれてハッとした。 「どうしたのかな?」 「…劉様は何か知っているのではないかと思いまして…」 「我は何も知らないよ」 「なら良いのですが…」 一瞬静かになった 劉が何かを隠しているということだけが解ったような気がしたが本当のところはわからない 「寒いし、戻ろうか」 「そうですね」 馬車に向かって歩いて行った 私はずっと劉の後ろ姿を見ていた なぜだろうか、いつの間にか劉を後ろから抱き締めていた 、
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