第一章

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教室に入り俺らは適当に責任座った。 「あっ!滝島君春原君一緒のクラスだね」 そういってきたのは同じテニス部の木村由香と金子春菜だった。 「おぉ!お前らも同じクラスか。一年間よろしく」 「よろしくはいいけど。春原君間に合うの?」 「あっ!やっべ」 「相変わらずだね。ね!春菜」 「そうだね」 キーンコーンカーンコーン 「席座れー!後ろの奴宿題あつめろ。」 「春原、返してもらうよ」 「あっ!」 「よしっ!今年一年間このクラスの担任になった田村だ。よろしく。ところで、・・・滝島か!お前の後ろは空席か?」 「はい」 ガラガラ 「遅れてすみません」 「始業式そうそう遅刻か。まあいい。座れ」 「ありがとございます」 そう。遅刻して来てオレの後ろに座るのは坂本渚。 あの日以来なんの接点も無かった坂本渚だ! 「9時になったら体育館いくように」 「渚ー!同じクラスだったんだね」 「おー、由香。よろしくねっ」 「春菜も一緒だよ」 「春菜、よろしく!」 「よろしく。そういえば春原君。宿題おわったの?」 「・・・忘れたっていった」 「ハハハッ。」 「笑ってるけど、坂本は出したのかよ」 「後でだすよ。そういえば・・・滝島君、久しぶり!」 「ひ、久しぶり。」 いきなり話しかけられビックリした。 「あっ!春菜、春原君ちょっと向こう行ってみよ」 そういい、木村たちは離れていった。 「・・・由香はしってるんだ。ふられた事」 「えっ?」 「あたしが話したの。また告白する事も」 「・・・」 「多分、滝島君は今『それならなんでオレと接点を持たなくなったか』って思ってない?」 「・・・」 「理由としては、あの頃のあたしじゃ無理と思ったから。そして、もし三年生で同じクラスになれたらその一年間が勝負だと思ったの」 「もし同じ・・・」 「同じクラスにならなかったら諦めてた。」 「そっか・・・」 「うん。だからこの一年間、覚悟しててね。あっ、もうすぐ9時なるよ!体育館行こっ」
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